●生活排水が環境を汚しています
「水質汚濁の原因」というと工場などの産業排水を思い浮かべますが、最大の原因は私たちの便利な生活がもたらす生活雑排水なのです。家庭から出された生活排水は最終的に近くの湖沼や河川を通って海に流れていきます。汚濁物質をそのまま放流すると、その水環境の生態系は崩壊してしまいます。このような問題を解決するため、家庭からの排水は浄化槽により一度処理してから自然の水域に流されるようになりました。
●浄化槽の役割
まず汚水は嫌気槽と呼ばれる部屋に入ります。ここには空気を嫌う微生物(嫌気性菌)が住んでいて、汚水中の有機物を食べています。次の槽は好気槽といい、酸素が無いと生きられない微生物(好気性菌)が住んでいます。好気性菌は、水中の酸素を利用して有機物を分解し、二酸化炭素や菌体に変えて水を浄化します。嫌気槽から送られた汚水はここで更に分解され、有機物をできるだけ二酸化炭素に変換します。これを無機化といいます。
●ベストエイドの効果
ベストエイドは、植物のアロエから抽出された天然のサポニンを主成分とする生薬で、わずかな添加量で微生物の代謝、増殖に最適な環境をつくり、酸化分解と活性を増した微生物の働きによって腐敗臭のような悪臭の発生を抑制します。 有機物が多すぎると、酸素不足が生じますがサポニンの酸素供給がこれを解消します。サポニンは悪臭成分が水に解けるのを助ける作用を持ち、水に溶けた悪臭成分を 微生物が資化(食べること)します。サポニンは微生物を活性化することで、悪臭成分の資化を高めます。