ベストエイドはラグーン処理から排水路の閉そく防止まで幅広く利用できます。余剰汚泥発生量の1/3〜1/4までの原料、浄化槽内のスカム溶解や発生の防止などにも使用でき、3〜4ヶ月間の使用で明確な結果が得られるでしょう。
サポニンを無害な表面活性剤と考えれば、化学消臭剤や殺菌剤などとの併用で脱臭剤としての利用もできます。ストレス緩和作用は重要なサポニンの性質であり、アロエの水抽出物中のキペノサイド・サポニンは神経性ストレスに対する坑ストレス作用もあるようで、この作用は微生物、植物や高等生物にまで広く表れます。排水水質変動の激しいときとか、有害物質、毒性物質の混入が考えられるとき、製造品目の変更時などに意識的にベストエイドを利用するのも一案です。
土壌関係においては、微生物環境変動の激しい場合もサポニンの浸透性、湿潤性に加えてストレス緩和作用は有効であると考えられます。したがってコンポスト関係の応用では一次発酵の時に、ベストエイド10〜30cc/m3位の割合で、できるだけ希釈して散布します。
植物生長・土壌改良目的の場合は1m3あたり5cc〜10ccを目安として、週に1〜2回希釈して散布します。
●ベストエイドの投入効果
1)消化槽に投入の場合
原水量1m3に対してベストエイド約5cc〜30ccを出来るだけ希釈して毎日投入します。
(源水質によって添加量は異なります)
効果予測
- 固形有機物の分解や可溶化が早まります。
- 酸生成菌やメタン細菌群の活性化を促進して、有機物質の分解液化過程の進行を早めます。
- 嫌気分解中に発生する悪臭成分を水中に溶解させて、大気中への放散を防止すると共に微生物による悪臭成分の分解を早めます。
- アルカリ醗酵期でのガス生成量(メタンetc)を増加させて、消化日数の大巾な短縮を可能にします。
- 特にメタンガスの生成量を20〜30%以上増加させて、加温エネルギーの消費量を減少させます。
2)曝気槽への投入
原水量1m3に対してベストエイド約5cc〜30ccを出来るだけ希釈して毎日投入します。
(源水質によって添加量は異なります)
効果予測
- 浄化槽での分解が促進されるために曝気槽への有機物負荷量が大巾に減少します。
- 好気性微生物の優先遷移が進行され、原生動物(鞭毛虫、繊毛虫)が多くなり、活性汚泥処理能力がアップするだけでなくバルキング現象が生じません。
- 溶存酸素(DO)が有効に活用されるため、槽内MLSS濃度を上げる事ができます。
- DOの増加によりブロアの運転台数を減らすことができ、しいては電気代のコスト削減につながります。
- 固液分離が容易になるためSV値が安定します。
- 余剰汚泥量が減少します。
- 運転管理が容易になり、かつ臭気が大巾に低下するので環境良化が大きく期待できます。