サポニン (saponin) とは、ステロイド、ステロイドアルカロイド(窒素原子を含むステロイド)、あるいはトリテルペンの配糖体で、水に溶けて石鹸様の発泡作用を示す物質の総称で、発泡作用と乳化作用が特色です。多くの植物の根、葉、茎に多く含まれています。また漢方薬などの生薬にはサポニンを含むものが多いです。
サポニンは天然の界面活性剤です。「界面活性剤」と言うと危険なイメージがありますが、固形石鹸も界面活性剤で人体には無害です。
サポニンを含む代表的な植物
- 大豆サポニン
- ユリ科サボテンサポニン(中南米)
- キラヤサポニン(チリ、ボリビア、ペルー)
- ユッカサポニン(北米、メキシコ)
- アロエサポニン(アフリカ、中国、日本、メキシコ)
アロエサポニンとはアロエより抽出されたサポニンです。
- キュラソーアロエ(西インド諸島)
- メキシカンアロエ(中南米)
- アロエベラ(中南米)
- キダチアロエ(中国、日本)
- ケープアロエ(アフリカ)
日本薬局方に指定されている漢方薬サポニンは、ケープアロエだけです。
ケープアロエは腸内細菌を活発にし、排便促進効果があるが、薬局方には「大腸性下剤として常習性便秘に用いられています。緩下作用は常習量で服用後8〜12時間後に現れます。大量に服用するのは注意を必要で、ケープアロエには、傷の治癒促進作用もあります。